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新生児医療連絡会について

会長挨拶

新生児医療連絡会会長 南 宏尚(高槻病院)

会長  2018年1月より新生児医療連絡会(以下、連絡会)の会長を承りました。
 連絡会というのは不思議な団体で、別に参加しなくても、個人的にも施設的にも何ら困ることがないゆえに、各地の働き頭が連絡会を認知しておらず、総会での新入会紹介の度に「どうしてこの先生が今頃!」といったどよめきがお決まりになっています。斯く言う私も、連絡会会長の下で卒後研修を始めたにもかかわらず、長らく親方だけが参加する閉鎖的なギルドのようなものと考えていました。確かに当時は、「より大きな存在」に立ち向かった手工業ギルドのように、結束して自己主張する必要が大きかったですし、先達の奮闘の結果、私たちは今安んじて新生児医療の質の向上により注力できるようになっていることは間違いありません。
 さて、連絡会の活動方針は前会長中村友彦先生がホームページに書いておられた通り、新生児医療に関わる種々の学会、研究会、研究班、新生児臨床研究ネットワークNeonatal Research Network Japan(NRNJ)、行政機関、福祉機関、教育機関、親の会などと連携して、⑴セラピスト、心理士をはじめとする多職種の人材育成につながる診療報酬での評価、⑵従来の病院・大学の枠を超えた若手医師の発掘・育成、⑶我が国の新生児医療の成果を学会発表・論文発表によって世界に知らしめ、還元することでありました。過去5 年間の総会議事録を見ても、医療計画、診療報酬、大規模災害への対応といった施設の存亡にかかわる案件とともに、レジナビフェア、教育セミナー、ロゴマーク制定など新生児医療の認知度を上げる話題、そしてINTACT、周産期母子医療センター評価など新生児医療の質向上について繰り返し取り上げられております。今後もこの活動の3 本柱はさらに充実を求められるものだと考えておりますが、さらに、新しく年号が変わろうとしているこの1 ~ 2 年間の課題として、さらなる在宅医療へのシフト、少子化に対応した医療システムの集約化、そして確実にやってくる医師の働き方改革が挙げられます。おそらく、このような課題は、従来の枠組みのなかでは解決不能であり、連絡会のような施設の枠組みを超えたつながりと、これまで共有されてきたよりよい新生児医療への熱意がものをいうのではないかと期待しております。
 諸先生方のご支援をよろしくお願いいたします。